魂の殺人  モラルハラスメント

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「王様のように育った人」&「自分が無い」ので「自分を語らない」

高校時代、お昼休みの食事時に彼の周りには、
いっぱい人が集まった。


なにやら歓声が上がっている!


そこには見たこともない「超豪華弁当」があり、
その場が盛り上がっていた。


いかにも彼がセレブお坊ちゃまだということが
想像できる。

 


ある日、そんな彼の家を訪問する日が訪れた。

 

上品な言葉使いのお母さんに居間に通されると、
彼と美人の姉2人がいた。

 

彼はソファに深く座り、その足はイタリア製の
猫脚のテーブルの上に無造作に投げ出されていた。

 

その足の横に、私への紅茶が差し出され、
召し上がれと言われた。

 


私はその時とてつもない違和感を感じていた。

 

私の母は朝から晩まで仕事に追われて、一切私に対し
躾をしなかった。


そんな私でさえも「テーブルに足を乗せてはダメ」
なことぐらいわかる。

 

そんな彼の様子を、彼の母と姉2人は咎めることなく
平然としていた。きっとこれが彼の日常なのだろう。

 

その後昼食にスパゲティを出されたのだけど、彼は
それを平らげた後に、お皿を持って舐め回した。

 

極めつけは、彼の母が居間を出入りするたびに、
高校生である彼の頭を撫でていくのだ!

 

そして見せてもらったアルバムには
沢山の「ピアノの発表会」の彼の姿が・・・。

 

 

私の頭の中は、色々な事で混乱していた。

 

付き合って1年以上も経っているのに、彼がピアノを
弾けることすら知らなかった・・・・。

 

そんな私に彼の姉が、
「弟は望むものは何でも与えられ、食事も
弟だけ別メニューなのよ。」と、不満げに言った。

 


私の初めてのセレブ家庭訪問は衝撃的に終わった。

 

そうだ!私は彼と毎日会っているのに、彼のことは
何一つ知らない。

 

なぜなら、彼は自分のことを一言も語ろうとしない
からだ。

 

次の日の放課後、


いつも通り、「王様のように歩く彼の後ろを、
下僕のように無言でついて歩く私がいた・・・。

 

 

「モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない」単行本– 1999/12
 
著者マリー=フランス イルゴイエンヌは、
モラルハラスメントになる原因として
「王様のように育った人」と書いている。

 

また、本によっては「モラハラ人間は自分の弱点を
つつかれないために自分をさらけ出さない。」
と書かれてあり、そういう例もあるかもしれませんが

 

私は経験上、モラハラ人間は「I am ○○」
が無いのだと思う。

 

つまり


「自分が無い」ので語りようがない。

 


私が信じる「山の神」の御使者がご講話で、
「家族は、「私はこう思う。」と自分を語りあわなければ家族に成りえません。」とおっしゃいました。


う~~ん 困った! わたしは、


旦那だけじゃなく、娘も息子も自分を語っているのを
聞いたことがない・・・・。

 


あなたのモラハラはどうですか?
  遠慮なくコメどうぞ。


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