魂の殺人  モラルハラスメント

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「モラルハラスメント加害者」が「泣くとき」

結婚前の話です。

 

何不自由なく育った彼にも、少しずつ陰りが見えて
来ました。


会社役員の彼の父は、毎日の接待と、休みはゴルフ
で家にいることは殆どありません。


そんなある日、血栓で倒れ健康を取り戻すこと
はなく不自由な体で会社に復帰するのでした。


そしてその後、彼の母もまた倒れた。

 


私は引越しの手伝いで、彼のお母さんと1日
過ごしたことがある。

 

その時、紛失したものを巡って、彼のお母さんが
お姉さんを責め、収集がつかなくなったので

 

「私が買ってきましょうか?」というと、彼のお母

さんはまるでデヴィ夫人の口調で

 

「アナタ、何言ってるの!お店に売ってるわけが
ないでしょう!」とキツク言われ、その後の

 

2人の会話にもいれてもらえなかった。
という思い出があります。

 

今思えば、2人とも私のことは眼中になかったよう

に思います。たった3人しかいなかったんですがね。

 

つまり、2人とも全く私には気遣うことは無かった

ということです。3人いたのに話も行動も、私一人

でした。

 

モラハラの元凶の「自己愛性人格障害」は自分のこ

としか考えられません。相手に思いを寄せることは

ありません。

 

遺伝ですから2人ともモラハラということも有り得

ます。

 

そうそう、セレブって皆似てくるのでしょうか?

彼の母親はデヴィ夫人にそっくりでした!

何もかも。

 

あのイメージで読んでいただければ、理解も
深まります。

 

モラハラ加害者は、

「無関心な父親(不在)と、
支配的な母親(過保護・過干渉)」

 

な環境からなると言われています。
なるほどと思わざるを得ません。

 

そして、このブログにも書いた一部だけでも
どれほど彼がお母さんに溺愛され、特別扱いされて
育ったかが想像されるでしょう。


まるで「王様」のようにチヤホヤ
育てられたのです。

 

そんな彼のお母さんが、倒れて直ぐに
彼に看取られ他界してしまいます。

 

真夜中に知らせを受け、飛ぶように向かった私は、
彼がどれほど深く悲しんでいることか思いを巡らす

と、かける言葉も見つかりません。

 

しかし彼は、皆が泣き崩れる中、一滴の涙も見せま

せん。その後の葬儀中でさえも。

 

私には悲しみをこらえているようにも見えないのが

不思議でなりませんでした。

 

その後結婚し20年経たある朝、彼が出勤しようと

して玄関で立ち止まり、横向きのまま動きません。

 

見ると涙がとめどめもなくポロポロと流れ落ち続け

ています。

 

何事かと驚いている私に、一言  

 「昇進・・ できなかった・・・。」

 と言いました。

 

初めて見る彼の涙に、「この人はこんな泣き方をす

るんだ」と切なくなった思いがあります。 

 


そして数年時が経ち、別居を求めた私が「離婚はし

ない」と告げると、前と同じように子供のように

ロポロと涙をこぼしたのを見て私は泣くほど愛され

ているのだと思った。

 

彼が泣くのを見たのは、この2度だけである。

 

しかし、家族同然の愛猫が死んだときは、私以外誰

も悲しまなかった。夫も子供2人とも!

 

どうしてこの人たちは泣かずにいれるんだろう
と、心から不思議に思った。

 

人は特別な思い入れを持ったものを、失った時に
悲しみが湧いてきます。

 

ましてや愛情を注いだものには、ひと際愛着も強く
死を持って引き裂かれることは、とてつもない悲し

みに襲われます。

 

モラハラ加害者は
「勝ち負けに異常な執着を持つ」ので
「昇進」には泣くほどの重要な意味があります。

 

モラハラではなくても、これは仕方ないことですが・・。

 

モラハラ加害者には「依存性」があるので「離婚」

で一人になるのは非常に怖い。なので愛する人を失

うための悲しみの涙ではありません。

 

だって、両親が亡くなっても、家族同然のペットが
死んでも「愛することがない」モラハラ夫は、泣い

悲しむことは決してありません。

 

残念です・・・  が。