魂の殺人  モラルハラスメント

「モラルハラスメント」の「加害者・被害者・精神世界・スピリチュアル・被害者同盟・意味・対策・対処法・治療・カウンセリング・原因・相談・定義・事例・チェック・彼氏・夫婦・夫・妻・家庭・離婚・母・母娘・親・子供・職場」でお役に立ててください。

モラハラ悪意代官を退治する「世直し一揆」

今週のお題「思い出の先生」 


彼との関係は完全に一変した。
役割を演じ終えた役者がふだんの顔つきに

 

返るように、新婚旅行から帰って以来、
彼は別人のように見えた。

 

私のことなど気にかけることは、殆どなかった。
話しかけることさえあるかないかだった。

 

すべての愛の痕跡は突如として消え失せた。
彼が私の部屋に入ってくる夜はまれになった。

 

夫は家財の管理家の采配を、
一手に引き受けていた。

 

女の一生さすが世界のモーパッサンです。
私の心の内を、上手に表現できないもどかしさを
みごとに表しています。

 

今日はモラルハラスメント被害者同盟」
管理運営している熊谷早智子さん
「家庭モラル・ハラスメント」を読みました。

 

私が今まで読んでいたモラハラ本は、弁護士
やカウンセラー、精神科医等が書いたもの

 

ばかりでしたので、ぜひこの本を読んでみたい
と思っていました。

 

家庭の中で起きたモラハラを、まるでその場に
居合わせたような情景を事細かく描写しています。

 

その描き出される光景は、その辺の小説より
ずっとリアルで面白いです.

 

お笑いなどでめったに笑うことはないのですが
モラ夫をやり込めるところなど、思わず拍手
喝采で大笑いです


どこのモラハラ夫もトンチンカンで、極端
だったりで笑えますね。

 

だって3歳児ですもの! ちょっと抜粋。

 

何かをしでかすと

「僕が悪いんじゃない!ママのせいだ」

と、絶対に責任をとらない。

 

しかも、この暴君は周りの人に

「ママが僕をいじめる!」

ウソをばらまく知恵がある。

 

彼らはママなしでは生きていけない。

ママが「もう知らない!」

と後ろを向くと大泣きしてすがりつく・・。

 

「ボクを置いていかないで~~!!」

 


そして、「モラルハラスメントという名前の
被害にあっていると解ってからは、猛烈な反撃
に出ました!

 

夫から「出ていけ!」と言われ


「私が2人の子供を連れて出て行くとなると、
荷物もたくさんあるし、だいたい子供の学校
もあるから大変でしょう。」


「あなたが出て行ってよ!!」


夫は「お前が出て行け!お前が出て行け!」
と2度繰り返したあと


「いくら金を出せば出て行ってくれるんだ!」


うめき、ついには


「死んでくれないか・・。」


と言うようになった。

が、その後は諦めて言わなくなった。

 

 

この本の3分の2あたりが、大変な時期がピーク
に達しているのか、ひどくエネルギーが悪く

 

体も痛いし、普段ならとっくに読むのをやめている
ところですが、なにしろ他人ごとなので面白くてやめられない!

 

そういえば、私が「モラルハラスメント
被害者だとわかった時に、すぐにたどり着い


たのがこのモラルハラスメント被害者同盟」
でしたが、皆さんの相談などを読みすすめて


いるうちに辛い思いや痛みのエネルギーを感じて
早々に引き上げたことを思い出しました。

 

しかしこの本は違います。
次の段階の「離婚」に力強く向かっていきます。
そこではもうエネルギーは悪くありません。

 

弁護士には「ただの性格の不一致」だと言われ、
調停委員には「あんたも悪い」と恫喝され、
二重三重に、傷つけられます。

 

そして離婚手続きが夫にバレて、逃げる様子を

 


私は運転席に座り、キーを差し込もうと
するが手が震えて中々入らない。

 

やっと入ったキーを回すと、今度はエンジン
空回りしてかからない!

 

早くかかって!!


まるでホラー映画の世界だ!

 

必死で何度もキーを回すと、突然エンジン音
が鳴り響いた!

 

アクセルを思い切り踏み込むと、
グンと頭が後ろにのけぞり車は走り出した。

 

助かった!! 


ホッ!としてバックミラーを覗くと
誰かが家に向かって走ってくるのが


小さく見えた!

 

夫だ!!

 

神は私を見放さなかった・・・。

 


いやあ~~ 臨場感にあふれていて

こわい !!

 

この本には、私の夫のことが書かれている
と思えるようなところも多く、数あるモラハラ
の中で具体例が書かれている本としては
最高傑作でしょう!


まるで悪意代官を退治する、世直し一揆
ようで胸がすくような痛快な本でした。


ということで、今日は本の紹介をどうぞ!